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「ポスティングの極意」

2023.04.28

効果的な個別DM風(封筒ポスティング)で集客力UPを目指せ②

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前回のコラムでは、封筒ポスティングのメリットを中心にご紹介しましたが、今回はデメリットや解決策も含めてご紹介させていただきます。

 

【封筒ポスティングには戦略と工夫が必要】

メリットばかりを書いてきましたが、封筒ポスティングにもデメリットはあります。それは皆さんが思われている通り、コストがかかるということです。

チラシ以外に封筒ポスティングにかかる費用は以下のものがあります。

  • 封筒への印刷代
  • 封入作業代
  • 折り加工費(封筒がチラシよりも小さい場合)

 

さらに、チラシよりもポスティングしにくいため、ポスティング費用が高くなる可能性もあります。

封筒ポスティングを、単純にチラシと同じやり方で作ると、2倍以上のコストがかかってしまう可能性があります。

それではいくらメリットが高いと言われても実施し難いですよね。でも、封筒ポスティングはやり方次第で、コストを抑えて、十分な効果が上げられます。

 

【制作コストを抑えるための工夫】

かかる費用を最大限に生かせるマーケティング戦略

そこで、制作コストを抑えるために知っておくべき封筒や印刷についての知識を紹介。それを元に「上手くいくポスティング用封筒の作り方」を説明していきます。

 

【上手くいくポスティング用封筒の作り方】

封筒ポスティングの成否は、封筒の選び方、作り方にあると言っても過言ではないでしょう。どんな封筒を使うか、その材質だけでなく、大きさが開封率のアップに大きな影響を及ぼします。そのため、まずは顧客に向けて、どのようにアプローチしたいのかを考える必要があります。

あとは実際にかかるコストや、より具体的な戦略を考えていけば、自ずとデザインイメージも固まっていくでしょう。そのためにはまずは、どのような封筒があって、どのようなデザインのものが使われているのかを知ることが大切です。

 

一般的によく使われているのは、以下の3種類です。

  • 白封筒
  • 色封筒(封筒の紙自体に色がついたもの)
  • クラフト封筒(クラフト紙で作られたもの)

白封筒は、紙の封筒の中で最もよく使われています。きちんとした印象を与えられる上、印刷の発色がもっともきれいに出るため、思ったものに近いデザインにしやすいという利点があります。

ただ、そのままだと目立ちにくい上、デザインを施すとなると、4色印刷が必要となることも多く、印刷コストがかかるのが難点です。

色封筒は、封筒自体のコストが他のものよりも高くつきます。

ただ、会社で使っている社名入り封筒は色封筒を使っているケースも多いので、それを流用することでコストを削減できます。

その際、注意したいのは、書類感が出すぎてしまう可能性があるということです。

打ち出したいイメージに合うように、イラストなどを入れるのも1つの方法でしょう。

印刷の発色封筒と同色のものなど、色によっては出にくいものがあるので、注意が必要です。

クラフト封筒は、紙の中で最も安いのが特徴です。

大きなサイズの場合は、書類感が出てしまいますが、小さいサイズのものは、手作り感やエコな印象を醸し出せるメリットがあります。

印刷する場合は、色封筒よりもさらに色がきれいに出にくいので、より注意が必要です。

 

 

できるだけコストをかけないで顧客の心をつかむデザインをするのがコツ!!!

 

手紙風、手書き風で丁寧な印象を与える

手紙風のポスティングは、一般によく読まれる傾向にあります。チラシと違って、一目で内容がわかる訳ではないので、とりあえず読んで内容を確かめようとするからです。

しかし、そこに売り込みのような文句が書かれていたら、おそらく最後まで読まれないか、その時に読んでも次からは読んでもらえない可能性があります。

手紙風にするときは、できるだけ顧客の立場に立って、顧客の悩みに寄り添うような文

あるいは、顧客の日頃の願望を満たせそうに思えるような文にするように心がけましょう。

例えば、接骨院や整体院などは、「つらい肩こりが直せます」というありきたりなフレーズよりも、「昔、母がひどい肩こりに悩まされていて、それを治してあげたいと思い、針灸師になろうと思いました。皆様のつらい身体の悩みを解決できるように、お手伝いしたいと思います。ぜひ一度お越しください。」というように、施術される方の人柄がイメージできるような手紙風にすることで、安心感と親近感が生まれ、来店を促すきっかけを作ることができます。

ターゲット層に合わせて店舗の位置をわかりやすくするために地図に目印をのせることで、来店しやすくしてあげるのも、1つの工夫です。場所がわかりにくいと、行く気が萎えてしまうことがあります。

例えば、お年寄りがターゲットの場合は、公民館や昔からある古いお店などを目印に入れる、主婦の場合はスーパーやドラッグストアなどを入れるということです。

地図の外にも「○○公民館の斜め前」と文字でも説明を入れるなど、ちょっとした心配りを見せることで、顧客の心を掴むことにつながるでしょう。

 

プレミアム感、お得感を感じさせる

レストランやアパレルショップなどの場合は、封筒を受け取った人が特別扱いされているように感じる、プレミアム感やお得感を感じさせるものがおすすめです。

洋封筒を使い、本当の招待状のような作りにすることで、特別な人への招待状というい演出が可能になります。

「近隣にお住いの皆さまへ」というような宛名で、「開店1周年記念特別ディナーへのご招待状」「プレミアムセールへのご招待状」というよう言葉を封筒に入れると、何があるのだろう、どんな割引が受けられるのだろうという期待とともに中を読んでもらえることでしょう。

送ったポスティングそのものを招待状にすることもできますが、その月いっぱい使えるクーポンなどを入れ、イベントの日に行けなくても別の機会に行けるから取っておこうと感じさせるような仕掛けをすると、より大切に扱ってもらえます。

招待状なので、色封筒を使うことで、封筒に特別に印刷しなくてもそれらしく見せることもできるでしょう。ハガキを招待状風にデザインして印刷したものを入れることで、折り加工の費用を浮かすなど、少し手間はかかりますが、工夫の仕方でコストダウンも可能になります。

 

付加価値を付けて心を引く

デザインやイメージで顧客の関心を引く以外に、ごくありきたりな封筒でもできるのが、何かプレゼントを入れる方法です。

あめ玉1つ、ポケットティッシュ1つ、ボールペン1本でもいいのです。

中に何か入っていると感じれば、開けて確かめたくなるのが人間の心理です。そこをうまく利用して、開封率がアップする仕掛けを作りましょう。

予算的にプレゼントが入れられない場合は、保存しておきたくなるようなお得情報やクロスワードパズルなど、大人も子どもも楽しめる遊びを載せる方法もあります。

受験生にアピールするようなものなら、封筒の外側に「成績アップのコツを伝授!」というようなキャッチコピーや、「成功実例集在中」というような言葉を入れると、とりあえず中を読んでみようと思うでしょう。

クロスワードなどのゲームなら、例えば透明のビニール封筒を使い、外からクロスワードパズルがあることがわかるようにしておくと、これはあとでやりたいから取っておこうと思わせることができます。

 

封筒ポスティングは「ここぞという時」に行う

封筒ポスティングはコストがかかる上、何度もやっていると、受け取った側のプレミアム感が薄れ、効果が弱まってきます。

通常は、チラシやハガキポスティングにしておき、「ここぞという時」(特別な時)にだけ封筒にする。これによって、かけた費用を最大限回収し、コスパを上げることができます。

アパレル店なら、季節ごとに行う

レストランなら、開店記念の日だけ行い、季節ごとのイベントはハガキにするというやり方でもいいでしょう。

初めは「なんだろう」と見てもらえる封筒ポスティングも、何度も繰り返されると、見ずに捨てられるようになってしまう可能性があります。

そうならないように「いつもはチラシなのに、今回は封筒が来た!なんだろう?」と思わせる。あるいは、「特別な時は封筒で来る」と顧客に認知してもらえるような方法を考えることが大切です。

タイミングを決め、うまくメリハリをつけて、最大限の効果を狙う。それが、封筒ポスティングを成功に導いてくれるでしょう。

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