チラシデザインで気を付けたい「ストループ効果」について
こんにちは!セールスプロモーション事業部の中江です。今回はチラシデザインで気を付けたい「ストループ効果」についてご紹介します。
チラシデザインを作る際の基本となる知識。デザイナーであれば注意している心理効果、それが「ストループ効果」です。
デザイナーに依頼するとしても費用がかかります。ポスティンやチラシ配布を実施される場合は、どういったものを配布すると効果が出るのか、チラシや印刷する紙によって効果は大きく変わってきます。その中でも今回はチラシのデザインに着目した内容です。
ストループ効果とは
独立した2つの情報が関連付けられて記憶される人間特有の効果です。
例としてよく挙げられるのは、文字の「意味」と「色」の問題で、赤や青、黄色といった表示する文字が異なった色で記入されていた場合に本来の文字が示す色とは異なることから、これらを正確に認識できないケースが多いと言います。これは認知的葛藤効果によるものです。
また文字が示すものと実際のものとを組み合わせる場合に、文字自体の色が異なっていると実際のものと結びつけるまでに時間がかかると言う現象を逆ストループ効果と呼び、こちらも認知的葛藤効果の1つとして挙げられています。
こういった効果を利用する、あるいは「陥らないようにすること」が非常に重要な要素となってきます。
ここからはチラシデザインにも関わる、ストループ効果についての例を紹介していきます。
チラシデザインで注意したい実例
「大自然と絶景が魅力!」と見出しに書いているのに、旅館のチラシには宴会や団体旅行の写真しか掲載していない。これでは見出しと写真に整合性がありません。「大自然と絶景」がアピールしたい強みなのであれば、見出しのキーワードとマッチするような写真を使いましょう。
「大人気!1,000人以上参加の殿堂入りのセミナー」と謳っているのに、セミナー風景が10人ほどで座席がスカスカの写真では意味がないです。どこからどう見ても嘘にしか見えないですよね。謳い文句を変更するのか、撮影のアングルを変えて人数が多く見える写真を撮ったりと、対策をしましょう。
「和気あいあいの職場」とアピールしたいのに、デスクに向かって真剣に仕事をしている写真を掲載している企業様がいらっしゃいます。チラシを見たユーザーはどう思うでしょうか。「和気あいあい・・・?」と疑問に感じるはずです。これらの違和感はストレスとなり、整合性の取れていない情報を相手に与えてしまうと、反響に繋がらない要因となります。載せる写真はスタッフが笑顔で楽しそうにしている写真を採用しましょう。
上記の文字情報と色情報が干渉し合って答えがでにくくなる状況と同じものです。 細かいところでも、こういった整合性の不一致は様々な要因に繋がっています。
チラシデザインに「ストループ効果」を活かすなら
「低価格」をアピールポイントに設定するのであれば、チラシに載せる写真は商品が大量に積まれているものを選ぶのがいいでしょう。低価格だからたくさん買える、というような印象付けに繋がります。これが、商品に高級感を持たせて綺麗に陳列した写真を掲載したのではイメージが異なってしまい、なかなか良い効果を生み出さないことになるのです。
このようにストループ効果における、コピーライティングと実際の写真との整合性をしっかりと打ち出すことが効果的なマーケティングに繋がります。
まとめ
ポスティング・チラシ配布をする際は、まずデザインです。そしてデザインをする際はストループ効果に気を付ける必要があります。気づかないうちに、ストループ効果に陥っている可能性があります。 ストループ効果は「活かす」というより「陥らないようにする」というのがポイントです。
「わかりにくい文字や色」を使わなかったり、混乱するデザインにはしないように心掛けましょう。
この機会に一度、自社のチラシデザインを見つめ直してみてはいかがでしょうか。
ポスティング・チラシ配布のことであれば、印刷やデザイン含めて、プライオリティまでご連絡ください。御社のご要望に沿った内容でご提案させて頂きます。
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